幸福度調査

「満足度・生活の質に関する調査」は、我が国の経済社会の構造を人々の満足度(Well-being)の観点から多面的に把握し、政策運営に活かしていくことを目的とするものです。


GDPのような経済統計に加え、社会の豊かさや人々の生活の質、満足度等に注目して いくことは極めて有意義である。このため内閣府では社会・経済状況を満足度・生活の 質の観点から多角的に把握するため、インターネット調査として「満足度・生活の質に関 する調査(以下、本調査と言う)」を 2019 年 2 月に開始し、年1回調査することとした。

本調査は、主観的 Well-being に関する代表的な指標の一つである「生活満足度(Life Satisfaction)」を調査するとともに、併せて「家計・資産」「社会とのつながり」「健康状態」 等の 13 分野の満足度を調査し、満足度・生活の質を多角的かつ体系的に調査している ことが特徴である。

今回調査(第3回調査)は、新型コロナウイルス感染症(以下、感染症と言う)の影響下 での調査となった。調査を実施した 2021 年 3 月時点では、我が国の累積感染者数は 50 万人近くであり、一部地域には緊急事態宣言が発令されていた。前回調査(第2回調査) を実施した 2020 年 2 月時点では、感染症の累積感染者数は約 200 人に過ぎず、外出 抑制をはじめとする生活への影響がほとんどあらわれていない状況であった。このため、 今回調査と前回調査の結果を比較することで、感染症前後の満足度・生活の質の変化 を分析することができる。

今回調査は、回答者数約 5,000 人のうち約 2,900 人を前回調査からの継続サンプル とする「パネル調査」として実施したことも大きな特徴である。感染症を受けた国民の意識 変化については、既に他に多くの調査が実施されているが、その多くは感染症後に初め て実施された調査又は、サンプルの入れ替えられた調査である。本調査は、感染症の前 後で、同一回答者の満足度が1年間でどのように変化したのか、その要因としてどのよう な生活環境の変化があったのか、といった個人単位の追跡が可能な貴重なデータにな ると考えられる。また、今回調査では、この 1 年間で何にどの程度困ったか、についても 調査しており、その回答と生活満足度との対応関係を分析することができる。

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